冬になるとバイクに乗る機会がめっきり減ります。通勤や移動の足として使う人以外は春になるまで愛車を冬眠させるという人も多いでしょう。
ただバイクを長期保管する場合は冬眠させる前にやることをやっておかないと、春になってエンジンをかけようとした際になかなか始動しないというトラブルが起きたりします。
また放置したことによってパーツの劣化が進み、故障に繋がったり無駄な交換が必要になったりしてしまいます。
今回はそういった長期保管によるトラブルを避け、春にスムーズにエンジンを始動できるようにするためのコツを紹介していきますので参考にしてください!
タンクの錆び防止
バイクを長期で保管する際に一番気を付けなければならないのが「錆び」ですね。手が届くところの錆びなら簡単に落とすことはできますが手が届かない部分だとやっかいです。
特にタンクの中は錆びやすく、一度錆びてしまうと薬品などを使わないと落とすことができません。できるだけ錆びないよう対策をしておきましょう。
ガソリンを満タンにしておく
バイクを長期保管するならタンクは空にした方がいいなんて意見を聞きますが、冬の保管に関しては逆でガソリン満タンの方が錆びにくいです。
空にしてしまうと冬は外気温が下がるので結露ができやすく、タンク内部に水気が出てしまいます。
水気が入ると鉄は簡単に錆びますので湿気厳禁です。ガソリンでタンクを埋め尽くしておいた方が湿気が入らず錆びにくいということです。
ちなみにガソリンは長期放置すると劣化して腐りますが、それは年単位の話で冬を超えるくらいであれば問題なく使用できます。
もし心配であれば春に始動する前に抜けば大丈夫ですし、とにかく湿気を防ぐためにガソリンは満タンがおすすめです。
防錆処理をする
もしタンクは空にして保管したいという人がいましたら、方法としては防錆剤を使ってタンク内をコーティングするというやり方もあります。
これであればたとえ水気がタンク内に発生したとしてもコーティングが鉄への接触を防いでくれるので錆から守ることができます。
コーティング剤はバイク用品店などに普通に置いてありますので、コストをかけてもかまわないという人はやってみても損はないでしょう。
キャブレターは空にする
タンク内はガソリン満タンがおすすめと記載しましたが、キャブ車の場合、キャブレターの方はガソリンを抜いて空にしておきましょう。
キャブレターは非常に精密な部品でちょっとの不純物でも詰まって調子が悪くなります。
ガソリンはひと冬くらいでは劣化しないとも言いましたが、長期で放置すると不純物は浮き出してきます。
そういった不純物がキャブレターに詰まるとオーバーフローしたり混合気のバランスが崩れてエンジンかからなかったりするので注意が必要です。
タンク内をガソリンで満タンにしたらコックをオフにしてキャブへガソリンが行かないようにし、キャブのドレンボルトを緩めてフロート室のガソリンを抜きましょう。
バッテリーは外す
長期保管と言えばバッテリーをどうしようか悩むものですが、基本的には外して保管した方がいいです。
バッテリーをバイクにつないだままだと、始動していなくても自然放電するので春になるころにはバッテリー上がりを起こします。
一度上がってしまったバッテリーは再利用が好ましくないので交換することになるでしょう。無駄な出費になってしまいます。
そういったトラブルを避けるためにもあらかじめバッテリーを外しておきます。外した状態でも放電はしますが冬の間くらいなら空にはならないと思います。
ちなみに冬に外した後と春になってバッテリーを戻す前に満充電してあげるとバッテリーの寿命も延びるので、充電器を持っている人は実践してみてください!
あとバッテリーを外す時はマイナスから、つける時はプラスからといった順番を忘れないようにしてください。逆にするとショートする危険があります。
センタースタンドを立てる
バイクの車種にもよりますがセンタースタンドがあるバイクの場合はセンタースタンドを使いましょう。
これはタイヤの変形を防ぐためですね。サイドスタンドだとバイクが傾いた状態になりますのでタイヤにかかる負担も偏ります。
その状態で長期間放置となるとタイヤが変形してしまう可能性があるのです。まだ使える溝のあるタイヤなのに変形で交換となったらもったいないので注意してください。
センタースタンドが無ければバイク用のスタンドを別売りで用意するか、サイドスタンドでいくならたまにバイクの向きを変えたりしてあげることで代用できます。
保管場所を考える
冬の間、どこにバイクを置いておくかという問題ですが、もちろん一番いいのはガレージなどの屋内保管ですね。
ガレージが無ければ屋根つきの場所で保管が望ましいです。当たり前ですが雨や雪など天候の影響をモロに受ける青空保管が一番おすすめできない保管場所ですね。
青空保管をするくらいなら冬の間だけレンタルスペースを利用したりするのもアリです。バイク屋によっては冬の間保管してくれるサービスをやっているところなどもあるので探してみましょう。
もしどうしようもなくて青空駐車をするのであればバイクカバーはかけるようにしてあげてください。
直接雪や雨が触れないようにするだけでも錆びなどの劣化からだいぶバイクを守ることが可能になります。
さいごに
バイクを冬眠させる前にこういった準備をしっかりしてあげることで春になった時のエンジン始動がだいぶ楽になります。
またこういった細かい気遣いはバイクの寿命を延ばすことにも繋がりますのでぜひやっておきましょう。
愛車が春が来るまで万全の状態で眠れるよう、今回の記事を参考にしてみてください!

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